パソコンの使用ポート確認方法完全ガイド

3月 1, 2025

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パソコンの使用ポートの確認方法完全ガイド《ポート番号の調べ方からトラブル解決方法まで徹底解説》

パソコンで「ポートが使われている」というメッセージを見たことはありませんか?
または「このポートは既に使用中です」というエラーで困ったことはありませんか?
この記事では、Windowsパソコンで使用中のポートを簡単に確認する方法をとてもわかりやすく解説します。

パソコンのポートとは

「ポート」という言葉を聞くと、USBを差し込む穴やHDMIケーブルを接続する場所を思い浮かべるかもしれませんね。
実は、パソコンには目に見えるポートと見えないポートがあります。

ネットワークの世界での「ポート」は、インターネットとデータをやり取りするための「出入口」のようなものです。
お家に例えると、窓やドアのような役割をします。それぞれの窓やドア(ポート)には番号がついていて、これを「ポート番号」と呼びます。

あなたのパソコンでは、今この瞬間もWebブラウザ、メールソフト、オンラインゲームなど、さまざまなアプリがそれぞれ違うポート(出入口)を使ってインターネットとつながっています。
どのポートが使われているかを知ることは、パソコンのトラブル解決や安全を守るために大切です。

物理ポートと論理ポートの違い

パソコンには2種類のポートがあります:

物理ポート

  • 実際に目で見えて、触れることができる差し込み口
  • 例:USBポート、HDMIポート、イヤホンジャックなど
  • マウスやキーボード、モニターなどを接続するために使います

論理ポート(ネットワークポート)

  • 目には見えない、パソコンの中にある仮想的な通信口
  • 0~65535までの番号で表されます
  • インターネットに接続するアプリが使用します

このブログでは、主に「見えないポート」である「論理ポート」の確認方法をお伝えします。

主要なポート番号とその役割

よく使われるポート番号をいくつか紹介します。
難しく感じる必要はありません。これらはインターネットの「決まり事」のようなものです:

ポート番号主な使われ方簡単な説明
80Webサイト閲覧ブラウザでサイトを見るときに使われる基本ポート
443安全なWeb閲覧銀行やショッピングサイトなど、安全な接続に使われる
25メール送信メールを送るときに使われる
110メール受信メールを受け取るときに使われる
53名前解決ウェブサイトの名前をIPアドレスに変換する
3389リモート操作別のパソコンを遠隔操作するとき

これらは数万あるポートの中でもよく使われるほんの一部です。ただ、基本的な知識として覚えておくと便利ですよ。

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Windowsで使用ポートを確認する方法

Windowsパソコンで現在使用されているポートを確認する方法をご紹介します。
難しそうに思えるかもしれませんが、手順通りに操作すればとても簡単ですよ。

コマンドプロンプトでの確認方法

最も基本的で確実な方法は、「コマンドプロンプト」というツールを使うことです。

手順:

  1. キーボードの「Windowsキー」と「Rキー」を同時に押します
  2. 小さな窓が出てきたら、cmdと入力して「OK」をクリックします
  3. 黒い画面(コマンドプロンプト)が開きます
  4. そこに次の言葉をそのまま入力し、Enterキーを押します:
netstat -ano

すると、画面にたくさんの情報が表示されます。これが現在使用中のポートとそれを使っているプログラムの情報です。

もっと見やすくするには、特定の情報だけを表示することもできます。例えば:

netstat -ano | findstr :80

これを入力すると、ポート番号80(Webブラウジングでよく使われる)を使っているプログラムだけが表示されます。

PowerShellでの確認方法

「PowerShell」という、コマンドプロンプトの進化版とも言えるツールを使う方法もあります。

手順:

  1. キーボードの「Windowsキー」と「Xキー」を同時に押します
  2. メニューから「Windows PowerShell」を選びます
  3. 青い画面が開いたら、次の言葉を入力してEnterキーを押します:
Get-NetTCPConnection | Select-Object LocalAddress, LocalPort, RemoteAddress, RemotePort, State, OwningProcess

表形式で情報が表示されるので、コマンドプロンプトよりも見やすいのが特徴です。

タスクマネージャーでの確認方法

マウスで操作できる方法が良ければ、タスクマネージャーを使いましょう。

手順:

  1. キーボードの「Ctrl」「Shift」「Esc」キーを同時に押します
  2. タスクマネージャーが開いたら、「詳細」をクリックします(既に詳細表示の場合は不要)
  3. 「パフォーマンス」タブをクリックします
  4. 左側から「イーサネット」または「Wi-Fi」を選びます
  5. 下の方にある「開いているネットワークのポートを表示する」をクリックします

これで、使用中のポートとそれを使っているプログラムが表示されます。

リソースモニターでの確認方法

もっと詳しい情報が見たい場合は、リソースモニターを使ってみましょう。

手順:

  1. キーボードの「Windowsキー」と「Rキー」を同時に押します
  2. resmonと入力して「OK」をクリックします
  3. リソースモニターが開いたら、「ネットワーク」タブをクリックします
  4. 「リスニングポート」をクリックして開きます

これで、現在「待機中」のポートと、それを使っているプログラムが表示されます。また、「アクティブな接続」の部分では、現在通信中のポートの情報も確認できます。

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Macでポートを確認する方法

Mac(アップルのパソコン)をお使いの方のために、簡単にMacでのポート確認方法もご紹介します。

ターミナルを使う方法:

  1. Finderを開き、「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」を開きます
  2. 次のコマンドを入力してEnterキーを押します:
sudo lsof -i -P | grep LISTEN

※初めて使う場合は、パスワードの入力を求められます。

これで、現在「待機中」のポートが表示されます。

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使用ポートの管理と対策

ポートの状況がわかったら、次はその管理と安全対策について考えましょう。

不要なポートを閉じる方法

使っていないポートが開いていると、セキュリティ上のリスクになることがあります。不要なポートを閉じる方法をご紹介します:

使っていないアプリを終了する:

  • 多くの場合、そのポートを使っているアプリを普通に終了すれば、ポートも閉じられます
  • タスクマネージャーで不要なプログラムを終了させましょう

Windowsファイアウォールでポートをブロックする:

  1. Windowsの検索ボックスに「ファイアウォール」と入力し、「Windows Defender ファイアウォール」を開きます
  2. 左側の「詳細設定」をクリックします
  3. 左側の「受信の規則」をクリックします
  4. 右側の「新しい規則」をクリックします
  5. 「ポート」を選び、「次へ」をクリックします
  6. 「TCP」または「UDP」を選び、ブロックしたいポート番号を入力します
  7. 「接続をブロックする」を選び、名前をつけて完了します

セキュリティ対策としてのポート管理

ポートを適切に管理することは、パソコンの安全を守る大切な一部です:

  1. 定期的に確認する
    • 時々使用中のポートを確認して、見慣れない通信がないか確認しましょう
  2. 必要なポートだけを開く
    • 必要なポートだけを開いて、使わないポートは閉じておきましょう
  3. ファイアウォールを活用する
    • Windowsのファイアウォールを有効にして、不審な通信をブロックしましょう
  4. セキュリティソフトを使う
    • 信頼できるセキュリティソフトを使って、ポートへの不正アクセスを防ぎましょう
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よくあるトラブルと解決法

ポートに関連するよくある問題とその解決法をご紹介します。

ポートが使用中でアプリが起動できない場合

「このポートは既に使用されています」というエラーが出た場合の対処法:

  1. どのプログラムが使っているか確認する
    • コマンドプロンプトを開き、netstat -ano | findstr :ポート番号を実行します
    • (例:ポート8080が使われている場合は netstat -ano | findstr :8080
  2. そのプログラムを終了する
    • タスクマネージャーを開き、上で確認したプロセスID(PID)を探して終了します
    • または、コマンドプロンプトで taskkill /PID プロセスID番号 /F を実行します
  3. 別のポートを使う
    • 可能であれば、アプリの設定で別のポート番号を使うように変更します

特定のポートをブロックする方法

セキュリティのために特定のポートをブロックしたい場合:

  1. Windowsファイアウォールでブロックする
    • 前述の「不要なポートを閉じる方法」の手順でブロックできます
  2. ルーター(インターネット接続機器)でブロックする
    • ルーターの設定画面にアクセスします(詳しくはルーターの説明書を参照)
    • ファイアウォール設定で、特定のポートをブロックします
  3. セキュリティソフトの機能を使う
    • お使いのセキュリティソフトにポートをブロックする機能があれば活用しましょう
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まとめ

パソコンの使用ポート確認は、最初は難しく感じるかもしれませんが、この記事で紹介した方法を使えば、誰でも簡単に確認できます。

  • コマンドプロンプトでの「netstat -ano」コマンドが最も基本的で確実です
  • タスクマネージャーリソースモニターを使えば、視覚的に確認できます
  • 不要なポートは閉じておくことで、セキュリティが向上します
  • ポートに関するトラブルは、使用中のプロセスを特定して終了することで解決できます

パソコンのポートを理解し、適切に管理することは、快適なインターネット環境を維持し、セキュリティリスクを減らすために重要です。
この記事を参考に、ぜひご自身のパソコンでポートの確認をしてみてください。

「このポートは既に使用されています」というエラーに悩まされることが少なくなり、トラブルにも自信を持って対処できるようになりますよ。
セキュリティ対策の一環として、定期的なポートチェックを習慣にしてみてはいかがでしょうか?

最後までご覧いただき、ありがとうございました。



 

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