【VBA】複数のPDFファイルを結合する方法《Adobe Acrobat Proを使わずにPDFtk(無料)を使用する》
VBAで無料でPDF結合処理をしたい人
Adobe Acrobat Pro(有料)を使わずにPDF結合処理をしたい人向けに書いています。
「複数のPDFファイルを毎回手動で結合するの、面倒じゃないですか?」ビジネスの現場や資料作成では、複数のPDFをまとめる作業が意外と頻繁に発生します。
しかし、無料のオンラインツールではセキュリティが心配だし、何度もクリックする手間もかかる…。
もっとスマートな解決策があればいいのに、と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、VBA(Visual Basic for Applications)を使って複数のPDFを自動で結合する方法をご紹介します。
VBAの活用は、効率的な業務改善を実現するだけでなく、自分のスキルアップにもつながります。
「VBAを使いこなせる自分」に近づく第一歩として、この情報を活用してみませんか?
この記事を読むことで、PDF結合の作業が驚くほどスムーズになり、毎回の手作業を削減し、安心して効率化できるようになります。
「作業の効率化に役立つツールやアイデアを常に求めている!」という方に、ぜひお読みいただきたい内容です。
最後には、実際のVBAコードも紹介しているので、すぐに試せる実践的なアプローチを手に入れられます。
それでは、面倒なPDF結合から卒業して、仕事をもっとスマートに進める方法を一緒に学んでいきましょう!
本記事の内容
VBAで複数のPDFファイルを結合処理しようとしたとき、有料のAdobe Acrobat Proを使用しないとできないと思っていませんか?
VBAで複数のPDFファイルを結合処理を無料で実現したいと思っていませんか?
Adobe Acrobat Proを使わずにVBAで複数のPDFファイルを結合する方法を紹介します。
VBA(マクロ)で複数のPDFファイルを結合する方法
Adobe Acrobat Proを使わずにVBAで複数のPDFファイルを結合するには、PDFtkをインストールしてVBAからコマンドプロンプトでPDFtkを実行してPDFファイルを結合します。
PDFtkを使用してPDFファイルを結合するには以下の準備が必要です。
- VBAの参照設定を設定する
- PDFtkのインストール(無料)する
- 複数のPDFファイルを結合するプログラムを作成する
VBAの参照設定
本方法では以下のVBAの参照設定が必要になります。
- メニュータブの「ツール」をクリックし、参照設定をクリックする
- 「Windows Script Host Object Model」をチェックし、OKボタンをクリックする
PDFtkのインストール(無料)
PDFtkをPCにインストールします。
→PDFtkのインストールページはこちら
PDFtkのインストール手順
- PDFtkサイトページにアクセスする
- PDFtkサイトページの「Download PDFtk Free!」ボタンをクリックしてセットアップファイルをダウンロードする
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして起動する
- Nextボタンをクリックする
- 「I accept the agreement」を選択して、Nextボタンをクリックする
- インストールフォルダを指定して、Nextボタンをクリックする
- スタートメニューのフォルダを指定して、Nextボタンをクリックする
- 追加タスクを選択して、Nextボタンをクリックする
- Installボタンをクリックする
- Finishボタンをクリックする
複数のPDFファイルを結合するVBAプログラム
以下が複数のPDFファイルを結合するプログラムです。結合するファイルを指定したフォルダ内に複数入れて、1つのPDFファイルに出力するプログラムです。
- '*****************************************
- '* PDFファイル結合 コマンドプロンプトからPDFtkで実行する
- '*****************************************
- Sub PDF_MERGE_PROCESS()
- Dim Cmd As String 'コマンド
- Dim FolderPath As String '元PDFファイル格納フォルダ
- Dim FileName As String 'フォルダ内のファイル名格納
- Dim FilePath As String 'ファイルパスを格納する変数を宣言
- Dim MERGE_PDF_PATH As String '結合ファイル保存先ファイルパス
- Dim MERGED_PDF_FOLDER_PATH As String '結合ファイル保存先フォルダパス
- Dim wsh As New IWshRuntimeLibrary.WshShell 'コマンドプロンプトを使うためのオブジェクト
- Dim result As WshExec 'コマンド結果を格納する変数
- '対象のフォルダのパスを指定
- FolderPath = "結合したいPDFファイルを置いているフォルダパスを指定する"
- '結合ファイル保存先のフォルダパスを指定
- MERGED_PDF_FOLDER_PATH = "結合したPDFを出力するフォルダパスを指定する"
- 'コマンド初期化
- Cmd = ""
- 'フォルダ内のファイルを列挙
- FileName = Dir(FolderPath & "\*.*")
- 'フォルダ内のすべてのファイルに対して繰り返し
- Do While FileName <> ""
- 'ファイルパスを取得
- FilePath = FolderPath & "\" & FileName
- Cmd = Cmd & FilePath & " "
- '次のファイル名を取得
- FileName = Dir()
- Loop
- '実行したいコマンド
- MERGE_PDF_PATH = MERGED_PDF_FOLDER_PATH & "\" & "PDF結合ファイル_" & Format(Now, "yyyymmddhhmm") & ".pdf"
- Cmd = "pdftk " & Cmd & "cat output " & MERGE_PDF_PATH
- 'コマンドを実行
- Set result = wsh.Exec("%ComSpec% /c " & Cmd)
- 'コマンドの実行が終わるまで待機
- Do While result.Status = 0
- DoEvents
- Loop
- Set result = Nothing
- Set wsh = Nothing
- End Sub
16行目:結合したいPDFファイルを置いているフォルダパスを指定する
19行目:結合したPDFを出力するフォルダパスを指定する
まとめ
「複数のPDFファイルを一つにまとめる作業が、こんなに簡単に自動化できるなんて!」と感じていただけたでしょうか。
毎回の手作業から解放され、効率的な業務運営を実現できるのは大きなメリットですよね。
この記事では、VBAを使ってPDFを自動で結合する方法を詳しくご紹介しました。Adobe Acrobat Proを使わずにVBAで複数のPDFファイルを結合する方法です。
手動で行っていた煩わしい作業も、ちょっとしたコードの活用で一瞬にして解決できるのがVBAの魅力です。
これを機に、ぜひVBAを仕事のパートナーとして取り入れて、毎日の作業をもっとスマートに、ストレスなく進めてみてください。
小さな自動化の積み重ねが、あなたの生産性を大きく向上させます!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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