「あなたのプライバシーは重要です」毎回表示されるのはなぜ?消したいときの対処法【Microsoft Office】

7月 14, 2024

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「あなたのプライバシーは重要です」毎回表示されるのはなぜ?消したいときの対処法【Microsoft Office】
「あなたのプライバシーは重要です」というメッセージが毎回Officeを開くときに表示されるのはなぜでしょうか?このメッセージはどうやって消せるのでしょうか?
「あなたのプライバシーは重要です」というメッセージの意味と非表示にする方法について詳しく解説します。ぜひ最後までお読みください。

「あなたのプライバシーは重要です」というメッセージとは?

メッセージの内容と目的

「あなたのプライバシーは重要です」というメッセージは、Microsoft Officeのプライバシーの設定が更新されたことを通知する画面です。この画面では、Officeが提供するクラウド利用のサービス(接続エクスペリエンス)の使用を、ユーザー自身が決めることができます。

接続エクスペリエンスとは、Officeアプリケーション内でオンライン画像や3Dモデルを取得したり、オンラインヘルプや翻訳機能を利用したりするなど、インターネットに接続して便利な機能を提供するものです。これらの機能を使うには、Microsoftに一部のデータを送信する必要があります。そのため、Microsoftはユーザーにその旨を知らせて、同意を求めることにしています。

メッセージの画面では、「次へ」ボタンをクリックすると、「オプションの接続エクスペリエンス」や「オプションの診断データ」などの設定項目が表示されます。ここで、各項目にチェックを入れるか外すかで、接続エクスペリエンスや診断データの送信を有効化または無効化することができます。

メッセージが表示される条件とタイミング

「あなたのプライバシーは重要です」というメッセージは、Officeアプリケーション(WordやExcelなど)のインストールを行い、初回起動時に1度だけ表示されるように設計されています。しかし、実際には何度も表示される場合があります。その原因として考えられるものは以下の通りです。

  • Officeアプリケーションが最新版ではない場合
  • Officeアプリケーションが正常に終了していない場合
  • Officeアプリケーションが複数起動している場合
  • サインイン情報が正常に認識されていない場合
  • グループポリシーやクラウドポリシーで設定が変更されている場合

メッセージが表示されるタイミングは、Officeアプリケーションを起動したときや、ファイルを開いたときなど、様々な場面で発生する可能性があります。これは、Officeアプリケーションが接続エクスペリエンスの使用に関するユーザーの同意を確認しようとするためです。

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メッセージを非表示にする方法

「あなたのプライバシーは重要です」というメッセージが毎回表示されるのが煩わしいと感じる場合は、以下の方法で非表示にすることができます。ただし、メッセージを非表示にすることで、接続エクスペリエンスの機能が利用できなくなる場合がありますので、注意してください。

トラストセンターからの制限の解除

トラストセンターとは、Officeアプリケーションのセキュリティやプライバシーに関する設定を管理する機能です。
トラストセンターから、ファイルを開くまたは保存するときに非表示になっている変更履歴やコメントを表示するという設定を無効化することで、メッセージを非表示にすることができます。
具体的な手順は以下の通りです。

  1. 任意のOfficeアプリケーション(WordやExcelなど)を起動する
  2. [ファイル]タブをクリックし、[オプション]をクリックする
  3. [トラストセンター]をクリックし、[トラストセンターの設定]をクリックする
  4. [プライバシーオプション]をクリックし、「ドキュメント固有の設定」の項目にある[ファイルを開くまたは保存するときに非表示になっている変更履歴/コメントを表示する]のチェックボックスのチェックを外す
  5. [OK]ボタンをクリックして設定を保存する
  6. Officeアプリケーションを再起動して、メッセージが表示されなくなったことを確認する

サインイン情報のリセット

サインイン情報とは、Officeアプリケーションにログインするために使用するMicrosoftアカウントや組織アカウントのことです。
サインイン情報が正常に認識されていない場合は、メッセージが何度も表示される原因になります。サインイン情報をリセットすることで、メッセージを非表示にすることができます。
具体的な手順は以下の通りです。

  1. 任意のOfficeアプリケーション(WordやExcelなど)を起動する
  2. [ファイル]タブをクリックし、[アカウント]をクリックする
    Excelのファイルタブをクリックする
    Excelのアカウントをクリックする
  3. [サインイン情報の修正]ボタンがあれば、それをクリックして指示に従ってサインイン情報を修正する(ボタンがなければ次の手順へ進む)
  4. [サインアウト]ボタンをクリックしてログアウトする
    Excelのサインアウトボタンをクリックしてログアウトする
  5. Officeアプリケーションを終了して再起動する
  6. [ファイル]タブをクリックし、[アカウント]をクリックする
    Excelのファイルタブをクリックする
    Excelのアカウントをクリックする
  7. [サインイン]ボタンをクリックして、Microsoftアカウントまたは組織アカウントでログインする
    Excelのサインインボタンをクリックして、Microsoftアカウントまたは組織アカウントでログインする
  8. Officeアプリケーションを再起動して、メッセージが表示されなくなったことを確認する
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グループポリシーの管理ツールを使用した制御

グループポリシーとは、Windowsの設定や機能を一括で管理するためのツールです。
グループポリシーを使用することで、メッセージの表示や非表示を強制的に制御することができます。ただし、この方法は、Windows 10 Pro以上のエディションやドメインに参加しているコンピューターでのみ有効です。
具体的な手順は以下の通りです。

  1. [スタート]ボタンをクリックし、[検索]ボックスに「gpedit.msc」と入力して[Enter]キーを押す
  2. [ローカルグループポリシーエディター]ウィンドウが開きます。左側のペインで、[コンピューターの構成] – [管理用テンプレート] – [Microsoft Office 2023 (マシン)] – [プライバシー] – [トラストセンター]の順に展開する
  3. 右側のペインで、[プライバシー設定画面を表示しない]という項目をダブルクリックする
  4. [プライバシー設定画面を表示しない]ウィンドウが開きます。[有効]または[無効]のラジオボタンを選択して、メッセージの表示や非表示を設定する
    ※[有効]にするとメッセージが非表示になりますが、接続エクスペリエンスも無効化されます。
  5. [OK]ボタンをクリックして設定を保存する
  6. Officeアプリケーションを再起動して、メッセージが表示されなくなったことを確認する

クラウドポリシーサービスを使用した制御

クラウドポリシーサービスとは、Microsoft 365 Business PremiumやMicrosoft 365 Apps for businessなどのサブスクリプションに含まれる機能で、Officeアプリケーションの設定や機能をオンラインで管理することができるサービスです。
クラウドポリシーサービスを使用することで、メッセージの表示や非表示を強制的に制御することができます。ただし、この方法は、Microsoft 365 Business PremiumやMicrosoft 365 Apps for businessなどのサブスクリプションに加入しているユーザーでのみ有効です。
具体的な手順は以下の通りです。

  1. Microsoft 365管理センターにログインする
  2. 左側のナビゲーションペインで、[設定] – [ポリシー] – [Office ポリシー]の順にクリックする
  3. [Office ポリシー]ページが開きます。右上の[新規作成]ボタンをクリックする
  4. [新しいポリシー作成ウィザード]が開きます。[名前と説明]ページで、ポリシーの名前と説明を入力し、[次へ]ボタンをクリックする
  5. [設定選択]ページで、[プライバシー設定画面を表示しない]という設定を探して、チェックボックスにチェックを入れる
    [有効]または[無効]のドロップダウンメニューを選択して、メッセージの表示や非表示を設定します。[有効]にするとメッセージが非表示になりますが、接続エクスペリエンスも無効化されます。
  6. [次へ]ボタンをクリックする
  7. [ユーザーの割り当て]ページで、ポリシーを適用するユーザーまたはグループを選択し、[次へ]ボタンをクリックする
  8. [確認と作成]ページで、ポリシーの内容を確認し、[作成]ボタンをクリックする
  9. ポリシーが作成されたことを確認する ※ポリシーは数時間以内に適用されます。
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まとめ

「あなたのプライバシーは重要です」というメッセージは、Officeのプライバシーの設定が更新されたことを通知する画面です。この画面では、インターネットに接続して便利な機能を提供する接続エクスペリエンスの使用について、ユーザー自身が決めることができます。
メッセージは初回起動時に1度だけ表示されるように設計されていますが、実際には何度も表示される場合があります。その場合は、トラストセンターからの制限の解除やサインイン情報のリセットなどの方法で非表示にすることができます。また、グループポリシーの管理ツールやクラウドポリシーサービスを使用することで、メッセージの表示や非表示を強制的に制御することもできます。ただし、メッセージを非表示にすることで、接続エクスペリエンスの機能が利用できなくなる場合がありますので、注意してください。

 

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