【完全版】Copilot共有の全方法を徹底解説!プロンプト・エージェント・Pages共有で業務効率を最大化

Copilotで素晴らしい回答を得たのに、チームと共有する方法がわからない…。
そんな悩みを抱えていませんか?実は、Microsoft Copilotには、プロンプトや回答、エージェント、さらにはページ全体を簡単に共有できる機能が充実しています。
チームでCopilotを活用すれば、同じプロンプトを何度も入力する手間が省け、業務の標準化が進み、組織全体の生産性が飛躍的に向上します。
本記事では、Copilotの共有機能を網羅的に解説し、あなたのチームが今日から実践できる具体的な方法をお伝えします。
この記事を読み終えるころには、Copilotの共有機能を完全にマスターし、チーム全体でAIを最大限活用できるようになります。
最新の情報に基づいた実践的なテクニックを、ぜひご活用ください。
Copilot共有機能の全体像
Microsoft Copilotには、さまざまな共有機能が用意されています。まずは、全体像を把握しましょう。
Copilotで共有できる主な要素は、「プロンプト」「会話(プロンプトと回答のセット)」「Copilot Pages」「エージェント」の4つに分類されます。
それぞれの共有方法と特徴を理解することで、状況に応じて最適な共有方法を選択できるようになります。
| 共有対象 | 概要 | 主な用途 | 編集権限 |
|---|---|---|---|
| プロンプト | Copilotへの指示文のみを共有 | 定型業務の効率化、プロンプトの標準化 | 共有先は閲覧・実行のみ |
| プロンプトと回答 | 指示文と生成結果をセットで共有 | 情報共有、議論の材料提供 | 共有先は閲覧のみ |
| Copilot Pages | 編集可能なページとして保存・共有 | 共同編集、ドキュメント作成 | 共有先も編集可能 |
| エージェント | カスタマイズしたCopilotを共有 | 専門業務の自動化、組織全体での活用 | 作成者のみ編集可能 |
これらの共有機能を適切に使い分けることで、チーム全体のCopilot活用レベルが格段に向上します。
以下、それぞれの共有方法を詳しく見ていきましょう。
プロンプト共有の方法
プロンプト共有機能を活用すれば、効果的なプロンプトをチーム全体で活用できます。
ここでは、2つの主要な共有方法をご紹介します。
プロンプトリンクをコピーして共有
プロンプトリンクのコピー機能は、Copilotへの指示文そのものを他のメンバーと共有できる便利な機能です。
この機能を使えば、同じプロンプトを繰り返し入力する手間が省けます。
具体的な手順は次のとおりです。
- Copilot Chatでプロンプトを入力し、回答を生成します
- 送信したプロンプトにマウスカーソルを合わせます
- 表示されるメニューから「プロンプトリンクのコピー」をクリックします
- コピーしたリンクをTeams、メール、チャットなどで共有します
- 受け取った相手がリンクをクリックすると、Copilotが起動し、プロンプト入力欄にそのプロンプトが自動入力されます
この方法は、定期的に使用するプロンプトや、チームで標準化したい業務手順を共有する際に非常に効果的です。
たとえば、議事録作成や週報作成など、定型的な業務でプロンプトを統一することで、アウトプットの品質が均一化されます。
プロンプトを保存して共有
頻繁に使用するプロンプトは、保存機能を活用することでさらに効率的に管理できます。
プロンプトの保存手順は以下のとおりです。
- Copilot Chatでプロンプトを実行します
- 回答が完了したら、プロンプトの上にマウスポインターを置きます
- しおりの形をしたアイコンをクリックします
- 保存ダイアログでタイトルを編集し、保存します
- 保存したプロンプトは、プロンプト入力欄横の「プロンプトを表示する」から呼び出せます
保存したプロンプトは、Microsoft 365 Copilot プロンプトギャラリーで一元管理され、いつでも再利用できます。
さらに、共有機能を使えば、保存したプロンプトをチームメンバーと共有することも可能です。
プロンプトを応答とともに共有
プロンプトだけでなく、Copilotが生成した回答も一緒に共有したい場合は、「プロンプトを応答とともに共有およびコピーする」機能が便利です。
この機能の使い方は次のとおりです。
- Copilotで質問して回答を得ます
- 回答の下部にある「プロンプトを応答とともに共有およびコピーする」ボタンをクリックします
- リンクと回答テキストが自動的にコピーされます
- Teams、メール、チャットなどに貼り付けて共有します
- 共有されたリンクをクリックすると、Copilotが起動し、プロンプトと回答が表示されます
この方法は、調査結果の共有や、Copilotを使った分析内容をチームで議論する際に特に有効です。プロンプトと回答をセットで共有することで、文脈を失うことなく情報を伝達できます。
Copilot Pages共有方法
Copilot Pagesは、Copilotとの対話を編集可能なページとして保存し、チームで共同編集できる画期的な機能です。
2024年9月に発表されたこの機能により、AIを活用した共同作業が大きく進化しました。
Copilot Pagesとは
Copilot Pagesは、Copilot Chatの応答を動的で永続的なキャンバスとして保存する機能です。
従来のチャット形式では情報が流れていってしまいましたが、Pagesを使えば、生成した内容を編集可能なドキュメントとして保持できます。
Pagesで作成されたコンテンツは、Microsoft Loopをベースとしており、.loopファイルとしてOneDriveまたはSharePointに保存されます。
そのため、他のMicrosoft 365アプリとシームレスに連携し、リアルタイムでの共同編集が可能です。
Copilot Pagesの作成手順
Copilot Pagesを作成する手順は非常にシンプルです。
- Microsoft 365 Copilotにアクセスし、「職場」モードを選択します
- プロンプトを入力して回答を生成します
- 生成された回答の下部にある「Pagesで編集」ボタンをクリックします
- 画面右側にページが開き、編集可能な状態になります
- ページ内のテキストを直接編集したり、Copilotに追加指示を出したりできます
作成したページは自動的に保存され、左側のメニューから「ページ」を選択することでいつでもアクセスできます。
ページにはタイトルが自動的に付けられますが、クリックすることで自由に変更可能です。
Copilot Pagesの共有方法
Copilot Pagesの最大の魅力は、チームメンバーとの共同編集機能です。共有方法は主に2つあります。
方法1:ページリンクを共有
- 共有したいページを開きます
- ページ右上の「共有」ボタンをクリックします
- 「ページリンク」を選択し、「コピー」をクリックします
- コピーしたリンクをTeams、メール、チャットなどで共有します
- リンクをクリックした相手は、Web上でLoopが開き、共同編集が可能になります
方法2:Loopコンポーネントとして共有
- ページ右上の「共有」ボタンをクリックします
- 「コンポーネントのコピー」を選択し、「コピー」をクリックします
- TeamsまたはOutlookに直接貼り付けます
- Loopコンポーネントとして埋め込まれ、アプリを切り替えずに直接編集できます
Loopコンポーネントとして共有すると、TeamsやOutlookの画面内で直接編集できるため、より直感的な共同作業が実現します。
異なるアプリを使っているチームメンバー同士でも、リアルタイムで変更が反映されます。
Copilot Pagesでの共同編集
Microsoft 365 Copilotライセンスを持つユーザーは、共有されたページ上で直接Copilotを活用した共同作業ができます。
これは「マルチプレイヤー」コラボレーションと呼ばれ、次のような利点があります。
- チームとしてCopilotに指示を出し、応答結果を洗練させられます
- 他のメンバーのプロンプトからヒントを得て、複雑な情報を整理できます
- 各メンバーの貢献をリアルタイムで確認でき、効率的に最終成果物を仕上げられます
ページ上のテキストを選択してツールバーの「確認」を選択すると、選択部分についてCopilotに質問したり、書き直しを依頼したりできます。
提案された変更は、「リビジョンの適用」または「拒否」で選択できます。
Copilotエージェント共有方法
Copilotエージェントは、特定の目的やナレッジソースを持つカスタマイズされたAIアシスタントです。
エージェントを共有することで、組織全体で専門的なAI支援を活用できます。
Copilotエージェントとは
Copilotエージェントは、特定の業務や用途に特化したAIアシスタントを作成できる機能です。エージェントには、次のような特徴があります。
- 特定のSharePointサイトやファイルをナレッジソースとして設定できます
- エージェントの役割や応答スタイルを指示で定義できます
- 組織内の特定のユーザーやグループと共有できます
エージェントは、Copilot ChatやCopilot Studioで作成でき、作成方法は会話形式または直接設定の2つがあります。
特別な技術知識は不要で、自然言語で指示を出すだけで作成できます。
Copilot Chatでのエージェント共有
Copilot Chatで作成したエージェントを共有する手順は次のとおりです。
- Copilot Chatでエージェントを作成し、「作成」をクリックします
- エージェントが正常に作成されたことを示す画面が表示されます
- 「エージェントのリンクをコピー」を選択してリンクをコピーします
- または「共有設定の変更」を選択して共有範囲を設定します
- コピーしたリンクをTeams、メール、チャットなどで共有します
既存のエージェントを共有する場合は、次の手順で行います。
- Copilot Chatで「エージェント」ドロップダウンを選択します
- 共有したいエージェントの横にある「その他」(…)を選択します
- 「共有」を選択し、リンクをコピーします
- チャット、メール、ドキュメントなどにリンクを貼り付けます
重要な点として、共有されたエージェントは受信者が編集することはできません。エージェント所有者のみがすべての編集権限を保持します。
Copilot Studioでのエージェント共有
Copilot Studioで作成したエージェントは、より高度な共有設定が可能です。
特定のセキュリティグループと共有する方法:
- Copilot Studioで共有するエージェントを開きます
- 上部のメニューバーで「その他」アイコン(…)を選択し、「共有」を選択します
- エージェントを共有するすべてのセキュリティグループの名前を入力します
- 各セキュリティグループの権限を確認します
- 「新規ユーザーに招待メールを送信する」を選択すると、通知メールが送信されます
- 「リンクのコピー」を選択し、リンクを直接ユーザーと共有することもできます
- 「共有する」を選択して完了します
組織内の全員と共有する方法:
- Copilot Studioで共有するエージェントを開きます
- 「その他」アイコン(…)から「共有」を選択します
- 「<組織名>内の全員」を選択します
- エージェントを使用できるユーザーを選択します
- 「リンクのコピー」を選択し、リンクを直接ユーザーと共有します
- 「共有」を選択して完了します
Copilot Studioは組織内の全員に自動的に招待メールを送信しないため、リンクを直接共有する必要があります。
エージェント共有時の権限と注意点
エージェントを共有する際には、いくつかの重要な注意点があります。
権限について:
- 共同作成のためにエージェントを共有する場合、他のユーザーには「ボット共同作成者」と「環境作成者」のロールが付与されます
- チャットのみ許可する場合は、セキュリティグループと共有する方法を使います
- 個々のユーザーと直接共有することはできず、セキュリティグループ経由で共有する必要があります
ナレッジソースの共有:
- エージェントに追加されたファイルとフォルダーは自動的に共有できます
- SharePointサイトは自動的に共有されないため、サイト管理者が手動で権限を付与する必要があります
- ユーザーがナレッジソースにアクセスできない場合、エージェントはそのコンテンツを応答生成時に含めません
これらの点に注意しながらエージェントを共有することで、セキュリティを保ちつつ効果的なチーム活用が実現できます。
Microsoft Teamsでの共有活用
Microsoft Teamsは、Copilotの共有機能を最大限活用できるプラットフォームです。チーム内での情報共有がスムーズになります。
Teamsチャネルでの共有
Copilotのプロンプトや回答をTeamsチャネルで共有することで、チーム全体での知識共有が促進されます。
- Copilotでプロンプトと回答を生成します
- 「プロンプトを応答とともに共有およびコピーする」を選択します
- Teamsの該当チャネルを開き、メッセージ入力欄に貼り付けます
- プロンプトのリンクと回答テキストが投稿されます
- チームメンバーはプロンプトリンクをクリックして同じプロンプトを実行できます
この方法は、調査結果の共有や、AIを活用した分析内容をチームで議論する際に特に効果的です。
TeamsでのCopilot Pages活用
Copilot PagesをTeamsで共有する際には、Loopコンポーネントとして貼り付ける方法が便利です。
- Copilot Pagesで「共有」ボタンをクリックします
- 「コンポーネントのコピー」を選択します
- Teamsの会話またはチャネルに貼り付けます
- Loopコンポーネントとして埋め込まれ、Teams内で直接編集できます
- 変更はリアルタイムで全メンバーに反映されます
Teamsを離れることなく共同編集できるため、業務効率が大幅に向上します。
Teamsアプリストアへのエージェント公開
Copilot Studioで作成したエージェントは、Teamsアプリストアに公開することで、組織全体で利用可能になります。
- Copilot Studioでエージェントを作成します
- 「チャネル」設定から「Microsoft Teams」を選択します
- 「Teams アプリストアに公開する」オプションを設定します
- 承認プロセスを経て、組織のTeamsアプリストアに公開されます
- ユーザーはTeamsアプリストアからエージェントを検索してインストールできます
この方法により、組織全体で標準化されたAIアシスタントを提供できます。
共有時のセキュリティと権限管理
Copilotの共有機能を使う際には、セキュリティと権限管理が重要です。組織のデータを適切に保護しましょう。
共有範囲の設定
Copilotの各共有機能には、異なる共有範囲設定があります。
| 共有対象 | 共有範囲オプション | 推奨用途 |
|---|---|---|
| プロンプトリンク | リンクを知っている全員 | 一般的な業務プロンプトの共有 |
| 保存プロンプト | 個人、特定のチーム | チーム内での標準プロンプト共有 |
| Copilot Pages | 個人、特定のユーザー、組織内 | プロジェクトドキュメントの共同編集 |
| エージェント | 特定のセキュリティグループ、組織内全員 | 部署専用または全社共通のエージェント |
共有範囲は、共有する内容の機密性と利用対象者に応じて適切に設定してください。
データアクセス権限の考慮
特にエージェントを共有する際には、ナレッジソースへのアクセス権限に注意が必要です。
- エージェントは、エンドユーザーの情報と機密度特権を尊重します
- ユーザーがナレッジソースにアクセスできない場合、エージェントはそのコンテンツを応答に含めません
- SharePointサイトをナレッジソースとする場合、サイト管理者が適切な権限を付与する必要があります
- ファイルとフォルダーは、共有設定で自動的に共有することも可能です
これにより、機密情報が意図しないユーザーに公開されることを防げます。
管理者による共有管理
組織の管理者は、Microsoft 365管理センターから共有エージェントを管理できます。
- エージェントレジストリで、すべての統合エージェントを一覧表示できます
- 「作成者による共有」エージェントをフィルタリングして、組織内のユーザーが作成したエージェントを確認できます
- 機密ラベルの適用状況を確認し、コンプライアンスを確保できます
- 必要に応じて、エージェントの削除や共有制限を行えます
定期的な監査により、組織のセキュリティポリシーに準拠した運用が可能になります。
効果的な共有活用のベストプラクティス
Copilotの共有機能を最大限活用するためのベストプラクティスをご紹介します。これらを実践することで、チームの生産性が飛躍的に向上します。
プロンプトライブラリの構築
チーム内で効果的なプロンプトを蓄積し、共有プロンプトライブラリを構築しましょう。
- 定期的に使用するプロンプトは必ず保存し、わかりやすいタイトルを付けます
- カテゴリ別(議事録作成、メール作成、データ分析など)に整理します
- プロンプトの使い方や期待される結果を説明するドキュメントを用意します
- 定期的にプロンプトをレビューし、改善点を反映します
組織の集合知として蓄積されたプロンプトは、新入社員の教育や業務の標準化にも役立ちます。
Copilot Pagesでのプロジェクト管理
Copilot Pagesは、プロジェクトドキュメントの共同編集に最適です。
- プロジェクトの初期段階でCopilotにアウトラインを作成させ、Pagesで保存します
- チームメンバーと共有し、各自が担当部分を編集します
- 進捗状況をリアルタイムで確認しながら、Copilotに追加の提案を求めます
- 完成したドキュメントは、そのままTeamsやSharePointで共有できます
Pagesを活用することで、従来の文書作成プロセスが大幅に効率化されます。
エージェントの用途別活用
部署や業務ごとに専門的なエージェントを作成し、組織全体で活用しましょう。
- 営業部門:過去の提案書や成功事例をナレッジソースとした提案書作成エージェント
- 人事部門:社内規定や福利厚生情報をベースとした社員サポートエージェント
- カスタマーサポート:FAQや製品マニュアルを参照する顧客対応エージェント
- マーケティング:ブランドガイドラインを基にしたコンテンツ作成エージェント
エージェントは一度作成すれば、誰でも同じ品質のAI支援を受けられるため、業務の標準化と効率化が同時に実現できます。
共有とフィードバックのサイクル確立
共有した内容について、定期的にフィードバックを収集し、改善しましょう。
- 共有したプロンプトやエージェントの使用頻度を追跡します
- ユーザーからのフィードバックを定期的に収集します
- 効果が高かったプロンプトを分析し、成功パターンを特定します
- 改善点を反映した新バージョンを作成し、再度共有します
- ベストプラクティスをチーム全体に展開します
このPDCAサイクルを回すことで、組織のCopilot活用レベルが継続的に向上します。
共有機能のトラブルシューティング
Copilotの共有機能を使う際に発生しがちな問題と、その解決方法をご紹介します。
プロンプトリンクが開けない場合
共有されたプロンプトリンクをクリックしても開けない場合、以下の点を確認してください。
- ライセンスの確認:受信者がMicrosoft 365 Copilotライセンスを持っているか確認します
- サインイン状態:正しいMicrosoft 365アカウントでサインインしているか確認します
- ブラウザの互換性:Edge、Chrome、Safariなど、サポートされているブラウザを使用しているか確認します
- リンクの有効性:リンクが途中で切れていないか、完全なURLがコピーされているか確認します
これらを確認しても解決しない場合は、プロンプトを再度共有するか、テキストとして直接共有することを検討してください。
Copilot Pagesが共同編集できない場合
Copilot Pagesで共同編集ができない場合、次の点を確認しましょう。
- 共有設定の確認:ページの共有設定で「編集可能」になっているか確認します
- アクセス権限:OneDriveまたはSharePointの共有設定が適切か確認します
- Loopの有効化:組織でMicrosoft Loopが有効になっているか管理者に確認します
- ネットワーク接続:安定したインターネット接続があるか確認します
Loopコンポーネントとして共有する場合、受信者のTeamsまたはOutlookでLoopが有効になっている必要があります。
エージェントが正しく動作しない場合
共有されたエージェントが期待どおりに動作しない場合、以下を確認してください。
- ナレッジソースのアクセス権:ユーザーがエージェントのナレッジソースにアクセスできるか確認します
- エージェントの公開状態:エージェントが正しく公開されているか、作成者に確認します
- セキュリティグループ:適切なセキュリティグループに所属しているか確認します
- エージェントの設定:エージェントの指示や設定に誤りがないか、作成者に確認します
問題が解決しない場合は、エージェントを再作成するか、Copilot Studioのサポートに問い合わせることをお勧めします。
共有リンクの有効期限について
Copilotの共有リンクには基本的に有効期限はありませんが、以下の状況で無効になる可能性があります。
- 元のコンテンツ(ページやエージェント)が削除された場合
- 共有設定が変更され、アクセス権限が削除された場合
- 組織のセキュリティポリシーにより制限された場合
重要なコンテンツは定期的にバックアップを取り、適切に管理することをお勧めします。
料金とライセンスの考慮事項
Copilotの共有機能を活用する際には、ライセンスと料金体系を理解しておくことが重要です。
必要なライセンス
Copilotの各機能を使用するには、適切なライセンスが必要です。
| 機能 | 必要なライセンス | 備考 |
|---|---|---|
| プロンプト共有 | Microsoft 365 Copilot | 共有者・受信者ともに必要 |
| Copilot Pages作成 | Microsoft 365 Copilot | 作成者のみ必要 |
| Copilot Pages編集 | Microsoft 365 Copilot | Copilot機能での編集に必要 |
| Copilot Pages閲覧 | Microsoft 365アカウント | Copilotライセンス不要 |
| エージェント作成 | Microsoft 365 Copilot | 作成者のみ必要 |
| エージェント使用 | Microsoft 365 Copilot | 使用者に必要 |
| Copilot Studio | Copilot Studio ライセンス | 高度なエージェント作成に必要 |
Microsoft 365 Copilotライセンスを持っていないユーザーでも、共有されたCopilot Pagesを閲覧することは可能ですが、Copilot機能を使った編集はできません。
組織での導入計画
組織全体でCopilotの共有機能を活用する際の導入計画について考えましょう。
- 段階的な導入:まずは特定の部門やプロジェクトチームでパイロット運用を行い、効果を検証します
- ライセンス配分:Copilotを最も効果的に活用できる役割や部門から優先的にライセンスを配分します
- トレーニング:共有機能の使い方やベストプラクティスに関するトレーニングを実施します
- ROI測定:業務時間の削減やアウトプットの品質向上など、具体的な効果を測定します
適切な導入計画により、投資対効果を最大化できます。
最新アップデートと今後の展望
Copilotの共有機能は継続的に進化しています。最新の動向と今後の展望をご紹介します。
2024年の主要アップデート
2024年には、Copilotの共有機能に関して多くの重要なアップデートがありました。
- Copilot Pagesの発表(2024年9月):AIとの対話を永続的なキャンバスとして保存・共有できる画期的な機能が追加されました
- エージェント作成の簡素化:会話形式でエージェントを作成できるようになり、技術的なハードルが大幅に低下しました
- マルチプレイヤーコラボレーション:複数のユーザーが同時にCopilot Pagesで作業できる機能が強化されました
- Loopとの統合強化:Copilot PagesがLoopをベースとすることで、Microsoft 365全体との連携が向上しました
これらのアップデートにより、チームでのCopilot活用がこれまで以上に効果的になりました。
今後期待される機能
Microsoftは継続的にCopilotの機能を拡張しています。今後期待される機能には、次のようなものがあります。
- より高度なエージェントカスタマイズオプション
- 組織全体でのプロンプトライブラリ管理機能
- 共有コンテンツの分析とインサイト提供
- 外部ツールやサービスとの連携強化
- モバイルアプリでの共有機能の充実
最新情報は、Microsoft 365のロードマップや公式ブログで定期的に確認することをお勧めします。
継続的な学習とアップデート対応
Copilotの機能は急速に進化しているため、継続的な学習が重要です。
- Microsoft Learnで提供されるトレーニングコースを活用しましょう
- 公式ドキュメントを定期的にチェックし、新機能を把握しましょう
- コミュニティフォーラムで他のユーザーの活用事例を参考にしましょう
- 社内で勉強会を開催し、知識を共有しましょう
組織全体で継続的に学習する文化を作ることで、Copilotの価値を最大限引き出せます。
実践的な活用シーン別ガイド
ここでは、具体的な業務シーンにおけるCopilot共有機能の活用方法をご紹介します。実際の業務に即座に応用できる内容です。
プロジェクトキックオフでの活用
新しいプロジェクトを始める際、Copilotの共有機能が大きな力を発揮します。
活用手順:
- プロジェクトの概要をCopilotに入力し、初期計画書のドラフトを作成します
- 生成された内容をCopilot Pagesで保存し、チームと共有します
- 各メンバーが担当部分を編集し、詳細を追加します
- プロジェクト専用のエージェントを作成し、過去の類似プロジェクトをナレッジソースとして設定します
- エージェントをプロジェクトメンバー全員と共有し、質問や相談に活用します
この方法により、プロジェクトの立ち上げ時間が大幅に短縮され、チーム全体で共通認識を持ってスタートできます。
定例会議の効率化
週次や月次の定例会議でもCopilotの共有機能が役立ちます。
活用手順:
- 議事録作成用のプロンプトを保存し、チームで共有します
- 会議前にアジェンダをCopilotで作成し、Pagesで共有します
- 会議中の議論をリアルタイムでPagesに追記します
- 会議後、Copilotに要約とアクションアイテムの抽出を依頼します
- 完成した議事録をTeamsチャネルで共有します
この方法により、議事録作成の時間が削減され、より建設的な議論に時間を使えるようになります。
顧客提案書の作成
営業活動における提案書作成でもCopilotの共有機能が活躍します。
活用手順:
- 過去の成功事例をナレッジソースとした提案書作成エージェントを作成します
- 顧客情報と要件をエージェントに入力し、初期ドラフトを生成します
- 生成された提案書をCopilot Pagesで保存し、営業チームと共有します
- 各メンバーが専門分野の詳細を追加・編集します
- 最終レビュー後、顧客に提出します
エージェントに組織の提案ノウハウを蓄積することで、誰でも高品質な提案書を短時間で作成できるようになります。
新入社員のオンボーディング
新入社員の研修や教育にもCopilotの共有機能が効果的です。
活用手順:
- 社内規定や業務マニュアルをナレッジソースとした新人サポートエージェントを作成します
- よくある質問への回答プロンプトを保存し、プロンプトライブラリとして整理します
- 研修資料をCopilot Pagesで作成し、新入社員と共有します
- 新入社員はエージェントを使って疑問を解決できます
- 研修の進捗をPagesで管理し、メンターと共有します
この方法により、新入社員の自律的な学習が促進され、メンターの負担も軽減されます。
マーケティングコンテンツの制作
マーケティングチームでのコンテンツ制作でも共有機能が役立ちます。
活用手順:
- ブランドガイドラインをナレッジソースとしたコンテンツ作成エージェントを作成します
- ブログ記事やSNS投稿のアイデアをCopilotで生成します
- 生成されたコンテンツをPagesで保存し、チームでレビューします
- 各メンバーがブランドトーンに合わせて編集します
- 承認されたコンテンツを各プラットフォームで公開します
エージェントがブランドガイドラインを学習することで、一貫性のあるコンテンツを効率的に制作できます。
よくある質問(FAQ)
Copilotの共有機能に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1: Copilotライセンスがない人にも共有できますか?
A: 共有する内容によって異なります。Copilot Pagesは、Copilotライセンスがないユーザーでも閲覧できますが、Copilot機能を使った編集はできません。プロンプトリンクやエージェントを使用するには、受信者もCopilotライセンスが必要です。単純に情報を共有したい場合は、Pagesから通常のテキストとしてコピーして共有する方法もあります。
Q2: 共有したプロンプトは後から編集できますか?
A: プロンプトリンクで共有した場合、元のプロンプト自体は変更されません。保存したプロンプトの場合は、作成者が編集できますが、既に共有されたリンクには反映されません。更新版を共有したい場合は、新しいリンクを再度共有する必要があります。
Q3: Copilot Pagesのデータはどこに保存されますか?
A: Copilot PagesはMicrosoft Loopをベースとしており、.loopファイルとしてOneDrive for BusinessまたはSharePointに保存されます。組織のデータガバナンスポリシーが適用され、セキュリティは確保されています。
Q4: エージェントを削除すると共有先からも消えますか?
A: はい、エージェントを削除すると、共有されていたすべてのユーザーからアクセスできなくなります。削除する前に、必要なユーザーに通知することをお勧めします。
Q5: 共有機能は無料で使えますか?
A: Copilotの共有機能を使用するには、Microsoft 365 Copilotライセンスが必要です。ライセンスは有料サブスクリプションとして提供されています。組織での導入を検討する場合は、Microsoft 365の販売担当者に問い合わせることをお勧めします。
Q6: 外部の取引先とも共有できますか?
A: 組織の設定によって異なります。一般的に、Copilot Pagesは外部ユーザーとも共有できますが、エージェントは組織内のユーザーに限定されることが多いです。詳細は組織の管理者に確認してください。セキュリティ上の理由から、機密情報を含む内容を外部と共有する際は十分注意が必要です。
Q7: モバイルデバイスでも共有機能を使えますか?
A: はい、Microsoft 365のモバイルアプリを使用すれば、スマートフォンやタブレットからもCopilotの共有機能を利用できます。ただし、一部の機能はデスクトップ版のほうが使いやすい場合があります。
Q8: 共有したコンテンツのアクセス履歴は確認できますか?
A: Copilot Pages(Loopファイル)については、OneDriveまたはSharePointの共有設定からアクセス履歴を確認できます。プロンプトリンクやエージェントの詳細なアクセス履歴は、現時点では管理者レベルの監査ログで確認可能です。
まとめ:Copilot共有で実現する未来の働き方
本記事では、Microsoft Copilotの共有機能について、プロンプト共有からエージェント共有まで、包括的にご紹介しました。最後に、重要なポイントをまとめます。
Copilot共有の主要なメリット
- 業務の標準化:効果的なプロンプトを組織で共有することで、アウトプットの品質が均一化されます
- 時間の節約:同じプロンプトを何度も入力する手間が省け、業務効率が大幅に向上します
- 知識の蓄積:組織の集合知としてプロンプトやエージェントが蓄積され、貴重な資産になります
- コラボレーションの促進:Copilot Pagesでの共同編集により、チームワークが強化されます
- 専門知識の民主化:エージェントを通じて、誰でも専門的なAI支援を受けられます
成功のための3つのステップ
- 小さく始める:まずは一つのチームやプロジェクトでパイロット運用を開始しましょう
- ベストプラクティスを共有する:成功事例を組織内で積極的に共有し、活用を促進しましょう
- 継続的に改善する:フィードバックを集め、プロンプトやエージェントを定期的に更新しましょう
今日から始められること
Copilotの共有機能を活用するために、今日から実践できることをご提案します。
- よく使うプロンプトを一つ保存してみましょう
- チームの誰かとCopilot Pagesで簡単なドキュメントを共同編集してみましょう
- 自分の業務に特化したエージェントを一つ作成してみましょう
- 同僚にプロンプトリンクを一つ共有してみましょう
小さな一歩から始めることで、組織全体のCopilot活用が大きく前進します。
最後に
Microsoft Copilotの共有機能は、単なる便利なツールではありません。これは、AIとともに働く新しい時代の働き方を実現する基盤です。プロンプト、Pages、エージェントを効果的に共有することで、組織全体の生産性が飛躍的に向上し、より創造的で価値の高い業務に時間を使えるようになります。
本記事でご紹介した方法を、ぜひあなたのチームで実践してみてください。最初は小さな変化かもしれませんが、継続的に活用することで、大きな成果につながります。Copilotの共有機能を使いこなし、未来の働き方を今日から始めましょう。
何か質問や困ったことがあれば、Microsoft 365のサポートや公式ドキュメントを参照してください。また、組織内でCopilot活用のコミュニティを作り、お互いに学び合うことも非常に効果的です。
あなたとあなたのチームがCopilotを最大限活用し、より効率的で創造的な仕事を実現できることを願っています。
以下のリンクでMicrosoft 365 Copilotの活用事例と便利な使い方についてまとめた記事を書いています。
→Microsoft 365 Copilotで何ができる?活用事例と便利な使い方完全ガイド
以下のリンクでCopilot in PowerPointについてまとめた記事を書いています。もしよろしければご覧ください。
→Copilot in PowerPoint完全ガイド!スライド作成をAIで劇的効率化
以下のリンクでCopilot in Excelについてまとめた記事を書いています。もしよろしければご覧ください。
→【2025年最新版】Copilot Excelの使い方完全ガイド|データ分析が劇的に効率化
以下のリンクでMicrosoft 365 Copilotについてまとめた記事を書いています。
→Microsoft 365 Copilotについて徹底解説《機能、特徴、メリット、使い方》



















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